旧姓時のキャッシング返済延滞、結婚して新姓になれば情報は消える?
結婚を間近に控えたR子さんの目下の心配は、過去にキャッシングして返済延滞してしまったことがあるのを婚約者に知られてしまいはしないか、ということ。
当時、お嬢様学校に通っていたR子さん。友人は、お金持ちの娘ばかりで、平凡なサラリーマン一家に育ったR子さんは、彼女たちにつきあって買い物に行ったり、海外旅行に行ったりするための交際費が足りず、しばしば、キャッシングを頼り、お金を借りていたそうなのです。
親に内緒でキャバクラでバイトし、せっせと返済してはいたのですが、奨学金を受けていたため、学業も疎かにできず、進級を決める大事な試験期間などはバイトを休まざるを得ないときもたびたびあったのだとか。
そのせいで、借金返済の滞ってしまった時期があったのです。
「もちろんその後、必死で返済しましたから、今は借金はありません。でも、将来、住宅ローンを組むときなどに、過去の借金が問題になって、融資が受けられなくなることがあると聞いて、ものすごく心配になってしまったんです」とR子さん。
「結婚してしばらくは、彼の会社の住宅補助を受けながら賃貸マンションに住む予定なので、ここ数年ですぐに持ち家購入ということにはならないとは思うんですが…」。
あと、R子さんが、ちょっぴり期待しているのは、結婚すれば、今の旧姓から、夫側の姓に変わるということ。「名字が変わってしまえば、新しい名前として再スタートを切るというわけですから、旧姓のときの借金情報は消えるんじゃないか、って…。
だとしたら、結婚して名字の変わる女性は得だなあ、と思…。男性でも、マスオさんのように婿養子に入るなら別ですけど、少ないですものね」。
しかし、R子さんの期待通りに物事は進まないのです。住宅ローンに限らず、新姓で新しくクレジットカードをつくろうとするときや、万が一消費者金融などであらたな借金をした場合、信用情報は、旧姓時にさかのぼって調査されるものなのです。
クレジットカードの審査については、こちらで詳しく解説していますので是非あわせてご確認ください。
借金返済の延滞記録は、五年間は残ると言われています。R子さんの場合は、すでに返済もきちんと終えているわけですから、今後、あらたな借り入れをしないようにする、と誓った上で、もし、予想より早く持ち家購入を決め、住宅ローンを組む際になったら、「過去にキャッシングして返済が滞った時期があるけれど、きちんと完済しており、その借金はしていない」と正直にご主人に打ち明けるのがよいかもしれません。
「そうですか…。そのときのために覚悟はしておきます…」とR子さん。どうか、よい結果が出ますように…。